推しが結婚するということ。
皆さんには"推し"という存在はいますか。他のどんな事物にも優先する、最愛の人はいますか。
ぼくには三森すずこ(本名 黒川鈴子)さんという推しがいます。
突然ですが、皆さんの推しは結婚していますか。
三森すずこさんは昨年、プロレスラーのオカダカズチカさんとの入籍を発表しました。
元々二人の交際は2018年から周知されていたこと、相手がオカダカズチカさんであること、これらのことからファンのぼくにとってもとても嬉しい出来事でした。
とても嬉しいことでした。
ですが、その一報を受けたとき、ぼくの全身の細胞が鳴動し、血潮がふつふつと沸き立ち、後頭部を鈍器で強打されたような、そんな強い衝撃に襲われました。
「推しの結婚にショックを受ける」とはこのことなのだと、初めて分かったのです。
なぜ、嬉しい出来事に、ぼくはショックを受けたのでしょうか。
それは「今まで心酔していた偶像が破壊されたから」だと思います。
ぼくは三森すずこさんのファンでした。彼女は声優・歌手・舞台女優と多岐に渡った活躍をしていました。画面越しに見る"アーティスト三森すずこ"の魅力に取り憑かれ、応援をしていました。
「女性声優は偶像である」という考えは現在の学会でも主流なものとなりましたが、まさにぼくは三森すずこという偶像を信仰していました。彼女がこの世に存在する、自分と同じ人間だという意識は希薄なものとなっていたのです。
ですが、「結婚」という出来事が、その偶像をいとも簡単に破壊しました。それは三森すずこさんの出来事ではなく、"黒川鈴子"さんの出来事であったからです。
つまりこのことは、三森すずこさんは自分とは住む世界の違う、崇拝すべき偶像という存在ではなく、ぼくの周りを取り巻く存在と何ら変わらない、私生活を持つ一人の人間であるということを強烈に印象付けました。
夢の国に住むミッキーマウスが、その着ぐるみを脱ぎ去り、中の人が顔を出したのです。
"アーティスト三森すずこ"の鎧が脱がされたのです。
そしてそれはぼくにとって初めて"黒川鈴子"さんと向き合う出来事でした。
今まで崇拝していた対象が突然消えて、全く同じ見た目の一般人が現れたのですから、その落差に打ち付けられて強い衝撃を受けるのは当然ではないでしょうか。
推しが結婚するということは、一人の人間として推しを再認識し、向き合わなければならないということです。
これが当時のぼくにはむつかしく、気の沈んだ日が2〜3日続きました。
なんか続きの文章書くのめんどくさくなった
テキトーに終わらそ
三森すずこさん、結婚おめでとうございます。